イタリア国債:BOT、BTPと12.5%の税制優遇
イタリア国債は、安全志向の投資家に広く選ばれています。代表的なのがBOT(短期国債)とBTP(長期国債)です。BOTは満期が短く、通常12か月以内で、途中利息が支払われず、手元資金の一時的な運用先として使えます。BTPは期間が3年から10年程度、あるいはそれ以上にわたり、半年ごとにクーポン(利子)を受け取れる商品です。
現在、12か月物BOTの利回りは概ね2%前後、2030年と2037年に満期を迎えるFuturaのような10年物BTPの応募者利回りは、3.5%から4%程度です。表面的に見ると平凡な水準ですが、国債には特別な税制があるため、実質的な手取り額に大きな違いが出ます。
12.5%という税率の重要性
BOTとBTPから得る利息や譲渡益には、12.5%という優遇された分離課税が適用されます。多くの他の投資、銀行預金、社債、ETFなどが含まれ、株式ファンドは26%課税され、この13ポイント以上の差は非常に大きいです。計算はシンプルです:税引き後の利回り = 税引き前の利回り × (1 - 税率)。
| 商品 | 税率 | 税引き前利回り | 税引き後利回り |
|---|---|---|---|
| 12か月物BOT | 12.5% | 2.8% | 2.45% |
| 10年物BTP | 12.5% | 4.0% | 3.50% |
| Poste Italiane スーパースマート | 26% | 3.2% | 2.37% |
| 社債や普通の預金 | 26% | 4.7% | 3.48% |
この表が示しているのは、3.2%の銀行預金は税引き後に2.37%まで減るのに対し、4.0%のBTPは3.50%が残ります。社債などは4.7%あっても税引き後には3.48%です。それだけ見ると、BTPの3.50%よりわずかに大きいだけで、それ以上に大きな信用リスクを負うことになります。常に税引き後の利回りを見比べることが大切です。
Poste Italiane スーパースマートと代替案
Poste Italianeは、スーパースマートという短期的な預金商品を提供しています。180日または365日型で、税引き前の金利は3.0%から3.2%程度です。緊急時の資金には便利ですが、26%の課税があるため、BOTやBTPとの税引き後比較では劣ってしまいます。もし口座が使えない、あるいは金利が魅力的でなくなったなら、国債の購入が次の合理的な手になります。
DirectaでBOTとBTPを買う
Directaは、イタリアで実績のあるオンラインの取引プラットフォームです。新規発行の募集市場では、購入手数料がかからないことが多いので、その点が魅力です。発行済みの国債を取り扱うMOT市場では、自分の資金計画に合った残存満期を選択できます。取引ごとに手数料はかかりますが、代わりに市場の透明性が高くなります。
方法として「ラダー型」の運用があります。たとえば4年後にまとめて必要な資金があるなら、ちょうど4年後に満期を迎えるBTPを買います。半年ごとにクーポンを受け取り、償還時に元本が戻ります。途中で売却予定がなければ、収益を先に見込むことができます。
リスクと最後に
最大のリスクは、満期前に売却することです。金利が上昇した後に売却すると、購入した価格よりも市場価格が下がる可能性があります。しかし満期まで持ち続ければ、価格変動は打ち消されて、額面全額が返ります。なので、近い将来必要なお金と、長期的に置ける投資資金を分けて考えることが重要です。
結論として、税引き後の利回りが常に12.5%と26%のどちらで計算されるべきかをチェックしてください。短めの資金はBOT、長期運用はBTP、そして手数料の低いDirectaという組み合わせは、普通の銀行預金に比べて賢い選択です。
